徒然なるブログ

テニスの話。と最初は思ってたけれど、それ以外にも思ったこととか体験したことを色々書こうと思います。

アクチュアリー準会員になりました

かなり久しぶりの更新になってしまいました。。。

 

今までは記事にはしてこなかったですが、私は保険数理の資格試験であるアクチュアリー試験を2018年度から受験してきていました。

そして今回の2021年度の試験で、損保数理と年金数理に合格し、準会員になりました。

これからは損保で二次試験を受けていく予定です。

(普段の業務は退職給付会計(年金)や長物商品の将来キャッシュフロー算出(生保っぽい)などのため、正直一番損保がなじみがないです(笑))

 

今後は、アクチュアリーに関連する記事も書いていきたいなと思っています。

アクチュアリーという職はなかなか外から認知される機会がなく、閉じた世界だなと思う部分があるので、知名度を上げていくためにも、少しずつ発信していけたらと思ってます。

 

ゆるく頑張っていきたいと思います。

【読書感想:No.10】十字軍物語第1巻 ー神がそれを望んでおられるー

書名:十字軍物語第1巻 ー神がそれを望んでおられるー

著者:塩野七生

出版日:2019年1月1日

出版社:新潮社

 

【読んだ動機】

 作者は塩野七生さん。長編「ローマ人の物語」(文庫版で全43巻!!)で有名な歴史小説家です。

近頃、本屋をぶらぶらしていたところ、文庫全4巻で「十字軍物語」なるものを出していると知りました。

もともと私は歴史をあまりきちんと勉強していなかったものの、十字軍が歴史の流れを大きく変えたということは知っていたので、読んでみようと思いました。(4冊くらいなら読んでいけそう、と思ったのもありました笑)

 

【ざっくり概要】

第1巻は、最初の十字軍が編成されてからエルサレム王国を建国するまでの物語。

教皇ビザンツ帝国の皇帝との関係性も含め、当時の状況と十字軍を編成した理由から始まり、各諸侯が十字軍として東進してエルサレム王国を建国するまでの流れが描かれています。

 

【読んでみて】

世界史を学んでいる方にとっては既知の内容も多いかもしれませんが、物語として楽しんで読むことができます。歴史を楽しく読めるのはとても幸せなことですね。

少し文章の書き方に癖があるかな、という印象はありましたが、そこまで気にはなりませんでした。

それにしても、宗教の力は非常に強いものだということを感じさせられます。特に、現在のように科学技術もな買った時代ではなおさらだったのだろうと。

次は第2巻を読んでいきたいと思っています。

 

【読書感想:No.9】「夜間飛行」

書名:夜間飛行

著者:サン=テグジュペリ

出版日:2010年7月20日

出版社:光文社

 

【読んだ動機】

もともと、私が高校でフランスに留学した際、留学先の学校名がサン=テグジュペリの名前を冠していたことから、サン=テグジュペリの代表作である本作には興味を持っていました。

ということで、読んでみました。割と短いお話なので、集中すればサクッと読めてしまいます。 

 

【ざっくり概要】

1931年の作品。

南米大陸で夜間郵便飛行という新事業に挑む男たちの話。 

最初は空の旅の情景の話から入っていきますが、だんだんと夜間郵便飛行事業の難しさが記述されます。

厳しく危険な空を実際に飛んでいる飛行士と、地上で指揮をとる上司、さらには危険な空をまさに今飛んでいる飛行士の家族を描きながらクライマックスへ。

 

【読んでみて】

空にいる飛行士と、地上にいる上司。対照的な立場にいる人物の描写は、うまく言葉にできませんが、非常に深みのある作品であると感じました。

また、クライマックスに近づくに従い、緊張感が高まっていく感覚は、読んでいて実際に「手に汗を握る」 ような感覚でした。

サン=テグジュペリ自身、パイロットだったのでその時の経験をふんだんに盛り込んだ作品なのだろうと思いました。 

ブログを統一しました

今まで、語学の話を別のブログで書いていたのですが(そもそも最近書いてなかったですが...)、そちらとこのブログを統合しました。

なんか、いろんなところに情報が散らばっていると、自分としてもよくわからなくなってくるので。

引き続き好きに思ったことを書いて行こうと思います。

 

最近はコロナの影響でプロテニスの大会がなく、審判をする機会もなくなり、退屈です...

【読書感想:No.8】「戦艦ミズーリに突入した零戦」

書名:戦艦ミズーリに突入した零戦

著者:可知晃

出版日:20年7月20日

出版社:光人社

 

【読んだ動機】

百田尚樹氏の小説、「永遠のゼロ」のモデルとも言われている(?)、神風特別攻撃隊としてミズーリへ突入した零戦については、以前から聞いたことがありました。

数年前から気になっていた本だったのですが、この度読んでみました。

 

【ざっくり概要】

1945年の4月、アメリカの戦艦ミズーリに1機の零戦が突入した。

突入直前の写真は現存しており、それを見た筆者が、インタビューや資料を元に搭乗員を探していく。

最終的に、搭乗員を2人まで絞り込んでいる。

 

【読んでみて】

まず、筆者の根気強さに敬服しました。

様々な資料にあたり、当時のことを知る人物に会い、情報を繋いでいきます。

戦後75年となりますが、戦争を直接経験した方がどんどん減っているため、当時の状況を資料として残すことはとても大切なことだと思います。

 また、ミズーリの艦長は、突入した零戦の搭乗員を正式な水葬に伏しています。乗組員の反対もある中、敵国の軍人を水葬に伏す対応をとった艦長の決断にも感服しました。

一度、ハワイに展示されている戦艦ミズーリにも行ってみたいです。

【読書感想:No.7】「日本人はなぜ自虐的になったのか」

書名:日本人はなぜ自虐的になったのか

著者:有馬哲夫

出版日:2020年7月20日

出版社:新潮新書

 

【読んだ動機】

書店を回っていたところで、新刊の新書として見つけました。

以前から、米国による戦後日本の統治については興味があったので、この機会に読んでみようと思い、購入しました。

 

【ざっくり概要】

日本人が先の大戦を振り返る時、自虐的な視点になってしまうことが多い。

その原因となったのが、戦後占領時代に米国により行われた情報統制(WGIP:War Guilt Information Program)である。

現在もその影響は残っており、偏った歴史観を元にした報道も行われている。

本書では、その情報統制と現在への影響が、国内外に現存する資料を元に紐解かれていっています。

 

【読んでみて】

 

今まで、太平洋戦争前後に関しては、否定的に語られることが多いという視点は持っていましたが、その原因とされるWGIPについて知ることができたのは意義深かったと思います。

歴史は、様々な視点で見つめることが必要で、偏った見方をしている可能性を常に考える必要があると思います。

与えられた情報を元に、何が正しいかを判断するのは、読者一人一人である、ということは常に意識していきたい部分ですね。

「可能な限り一次資料に当たる」ということも心がけたいです。

 

【読書感想:No.6】「天平の甍」

書名:天平の甍

著者:井上靖

出版日:昭和39年3月20日(初版)

出版社:新潮文庫

 

【読んだ動機】

井上靖の作品ということで、名前は知っていましたが今まで読んだことはありませんでした。

しかし、この本が家で転がっていたため、この機会に読んでみようと思い立ち、隙間時間を用いて一週間程度で読み終えました。

 

【ざっくり概要】

 本作品は、奈良時代遣唐使として唐に渡った主人公の僧侶が、唐の地で出会った僧侶、鑑真と共に日本へ戻ってくるという、史実を元にした作品。

 

【読んでみて】

奈良時代は、現代のような便利な移動手段などなく、唐に渡るだけで数ヶ月かかる時代でした。しかも、無事にたどり着けるかは保証されていないという、大きなリスクと常に隣り合わせでした。

このような中、志を大きく持った人たちが頑張っていたことを考えると、自分ももっと頑張らないといけないなぁと思わされます。月並みですが。

また、読んでいると人生の意味についても考えさせられる部分もありますね。

それから、鑑真ゆかりの唐招提寺には行ったことがないので、ぜひ行って見たいと思っています。

 

京都も好きですが、奈良も好きです。

なんだか、「かつては都だったけれど...」的な、物静かな雰囲気を感じるあたりが好きだったりします。