線審の話〜テニスの線審は何人いるのか〜
「線審は何人いるのか!?」
すでに何度かテニスの審判について書いてきていますが、線審について、特に今回は線審の人数について少し書いてみます。
皆さんは、テニス観戦をしていて、「線審って何人いるんだろう…?」と疑問に思ったことはないでしょうか?今回はその疑問を解消したいと思います!
日頃の試合では、セルフジャッジ、つまりプレーヤーが自分たちで試合を進めて行きますね。プレーヤー=審判、というわけです。
しかし、きちんとした試合では、主審、審判台に乗る審判が登場します。
さらにちゃんとした試合になると、線審、つまりラインを担当する審判がつき始めます。
私は普段、プロの試合の線審に入っています。
プロの試合といっても、テレビで放送するような四大大会やマスターズといった世界最高峰のものから、毎週世界各地で開催されている小さな大会まで様々です。
大きな大会になればなるほど、線審の数も増えて行きます。
ということで、ここでは、「大きな大会」と「小さな大会」とざっくり二つに分けて、それぞれ何人で試合を担当しているのか、説明しようと思います!
(図がないとなかなかわかりにくいので、いずれ図も載せられるようにしたいと思います汗。)
【大きな大会】
主審+9人、もしくは主審+7人(それぞれ9人制、7人制と呼びます。)
・9人制の場合
→ベースライン2人、サービスライン1人、サイドライン4人、センターの縦のサービスライン2人
一番贅沢な場合です。全てのラインについて一人ずつついて判定を行います。
・7人制の場合
→9人の場合から、センターの縦のサービスライン担当二人を除きます。
サーブの時には、レシーバー側のサイドライン担当2人のうち1人がセンターの縦のサービスラインを見て、そのあとサイドのラインに移動して判定を行います。
大きな大会でも、大会序盤は7人制、準決勝以降で9人制のように使い分けていることもしばしばあります。
【小さな大会】
主審+5人、主審+3人、主審+2人(主審+1人もあるとか…)
小さな大会では、(お金もあまりないので)線審にあまり人を割くことができません。
そのため、5人制や3人制で行われることが多いです。
・5人制の場合
→ベースライン2人、サービスライン1人、サイドライン2人
この場合、サイドライン担当の二人は、ネットの向こう側のラインに関しても、イン、アウトの判定をする必要があります。
当然、サービスの時にはセンターも見なければいけないので、動きも少し複雑になります。
・3人制の場合
→5人制の場合から、ベースラインを2人除きます。そのため、ベースラインは主審が判定します。
2人制になると、さらにサービスラインの担当がいなくなり、そこも主審が見ることになります。
人数が少なくなるとだんだん主審がしんどくなってきますね笑。
線審の人数は、以上のようになっています。
今週開催されている楽天オープンでは、準々決勝までは7人制、準決勝と決勝は9人制で行われています。
テニス観戦するときは、線審について少し知っているだけでも、いつもと違った楽しみ方ができると思います。ぜひ気にして見てみてください!