【読書感想:No.9】「夜間飛行」
書名:夜間飛行
著者:サン=テグジュペリ
出版日:2010年7月20日
出版社:光文社
【読んだ動機】
もともと、私が高校でフランスに留学した際、留学先の学校名がサン=テグジュペリの名前を冠していたことから、サン=テグジュペリの代表作である本作には興味を持っていました。
ということで、読んでみました。割と短いお話なので、集中すればサクッと読めてしまいます。
【ざっくり概要】
1931年の作品。
南米大陸で夜間郵便飛行という新事業に挑む男たちの話。
最初は空の旅の情景の話から入っていきますが、だんだんと夜間郵便飛行事業の難しさが記述されます。
厳しく危険な空を実際に飛んでいる飛行士と、地上で指揮をとる上司、さらには危険な空をまさに今飛んでいる飛行士の家族を描きながらクライマックスへ。
【読んでみて】
空にいる飛行士と、地上にいる上司。対照的な立場にいる人物の描写は、うまく言葉にできませんが、非常に深みのある作品であると感じました。
また、クライマックスに近づくに従い、緊張感が高まっていく感覚は、読んでいて実際に「手に汗を握る」 ような感覚でした。