【読書感想:No.7】「日本人はなぜ自虐的になったのか」
書名:日本人はなぜ自虐的になったのか
著者:有馬哲夫
出版日:2020年7月20日
出版社:新潮新書
【読んだ動機】
書店を回っていたところで、新刊の新書として見つけました。
以前から、米国による戦後日本の統治については興味があったので、この機会に読んでみようと思い、購入しました。
【ざっくり概要】
日本人が先の大戦を振り返る時、自虐的な視点になってしまうことが多い。
その原因となったのが、戦後占領時代に米国により行われた情報統制(WGIP:War Guilt Information Program)である。
現在もその影響は残っており、偏った歴史観を元にした報道も行われている。
本書では、その情報統制と現在への影響が、国内外に現存する資料を元に紐解かれていっています。
【読んでみて】
今まで、太平洋戦争前後に関しては、否定的に語られることが多いという視点は持っていましたが、その原因とされるWGIPについて知ることができたのは意義深かったと思います。
歴史は、様々な視点で見つめることが必要で、偏った見方をしている可能性を常に考える必要があると思います。
与えられた情報を元に、何が正しいかを判断するのは、読者一人一人である、ということは常に意識していきたい部分ですね。
「可能な限り一次資料に当たる」ということも心がけたいです。