【読書感想:No.6】「天平の甍」
書名:天平の甍
著者:井上靖
出版日:昭和39年3月20日(初版)
出版社:新潮文庫
【読んだ動機】
井上靖の作品ということで、名前は知っていましたが今まで読んだことはありませんでした。
しかし、この本が家で転がっていたため、この機会に読んでみようと思い立ち、隙間時間を用いて一週間程度で読み終えました。
【ざっくり概要】
本作品は、奈良時代に遣唐使として唐に渡った主人公の僧侶が、唐の地で出会った僧侶、鑑真と共に日本へ戻ってくるという、史実を元にした作品。
【読んでみて】
奈良時代は、現代のような便利な移動手段などなく、唐に渡るだけで数ヶ月かかる時代でした。しかも、無事にたどり着けるかは保証されていないという、大きなリスクと常に隣り合わせでした。
このような中、志を大きく持った人たちが頑張っていたことを考えると、自分ももっと頑張らないといけないなぁと思わされます。月並みですが。
また、読んでいると人生の意味についても考えさせられる部分もありますね。
それから、鑑真ゆかりの唐招提寺には行ったことがないので、ぜひ行って見たいと思っています。
京都も好きですが、奈良も好きです。
なんだか、「かつては都だったけれど...」的な、物静かな雰囲気を感じるあたりが好きだったりします。