【読書感想:No.5】「『教える』ということ」
書名:「教える」ということ
著者:出口治明
出版日:2020年5月1日
出版社:角川書店
【読んだ動機】
出口治明さんは、私が尊敬している方の一人です。
以前出口さんの著作を読み、「この方の考え方には共感する部分が多いな」と思ったのがきっかけです。
最近、新しく本を出されたということで、手にとってみました。
【ざっくり概要】
ざっくりまとめると、以下の通りです。
・教育とは、生きていく上で必要な最低限の知識(「お金」「政治」「国の仕組み」など)と、考える力を与えるものである。
・思考の枠組みは「タテ(歴史)・ヨコ(世界)・算数」。根拠に基づいた議論ができる力をつけるべきである。
・個性・長所を尊重し、尖った人材を輩出していくべきである。
・インプットの源泉は「人、本、旅」。
【読んでみて】
出口さんの著作を何冊か読んでいると、内容に真新しいものは多くありません。
一方で、私は出口さんの考え方に大変共感しているので、読んでいてとても安心感がありました。
私はかつての出口さんと同様金融業界にいるため、シンパシーを感じている部分もあると思います。
この本を読んで、改めて書かれていることを意識しながら日々頑張っていこうと思えました。
出口さんのお考えがまとまった一冊と思っています。読んだことのない方は是非ご一読を。
【読書感想:No.4】「みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史」
書名:みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史
著者:日経コンピュータ、山端宏美、岡部一詩、中田敦、大和田尚孝、谷島宣之
出版日:2020年2月18日
出版社:日経BP
【読んだ動機】
みずほ銀行は昨年、長年にわたるシステム改修を終了しました。
今までに何度かシステム障害を起こしており、さらにはシステムの統合のためにここ数年でも何度かATMの利用停止をしてきていたので、みずほ銀行のシステムにどのような問題があり、どう解決したのかについて興味を持っていました。
【ざっくり概要】
本書では、みずほ銀行のシステム開発における問題点は、「経営陣のシステムへの理解不足と、それに伴う経営判断の誤り」であると指摘しています。
経営がシステムについて理解しておらず、「投資効果が目に見えにくい」ことから、システムへの投資を先延ばしにしてきました。
しかし、今回のシステム統合を通して、みずほ銀行は今後のシステム戦略において優位に立つ体制を整えることができた、とも指摘しています。
【読んでみて】
みずほ銀行のシステムについて概要をつかむことができました。
また、システムは、変化が加速する今後のビジネス環境を考えると今まで以上に重要性を増してくると考えられます。
そのため、システム管理と経営は切り離して考えることはできない、という視点を与えてくれました。
さらに、投資家も、システム投資への理解を示す必要もあると感じました。
システムに関する用語が頻出し、読みにくさを感じる部分もありますが、個人的には楽しんで読むことができました。
更新度を上げていこうと思います
久しく記事を書いていませんでした。。。
記事を書くハードルが高いと、なかなか書けません(^_^;)
ということで、今後はハードルを下げて(文章の量も減らして)、更新度を上げていこうと思います。
日々感じたこととかも書いていくと、自分にとっての記録になるからいいのかもしれないなと思ってます。
読書感想とかも、まさに記録として良いなって思うので。一冊につき、内容は1、2ポイントしか取り上げられないと思いますが。
まあぼちぼち書いていこうと思います。
”fer”=「運ぶ」〜語源から覚える英単語〜
今回は、"fer"を扱います。
"fer"は「運ぶ」という意味が基本です。
早速単語を見ていきましょう。
・"differ"="dif" + "fer"
「分離して("dif")」+「運ぶ」=「異なる」
「別々にして持っていく」→「異なっている」って感じですかね。
・"prefer" ="pre" + "fer"
「前に("pre")」+「運ぶ」=「(好きなものを、)前に運んでくる」→「好む」
子供が二つのおもちゃどちらを買うか悩んだ挙句、好きな方を目の前に差し出すイメージです。「こっちの方がいい!!」みたいな。
・"suffer"="suf" + "fer"
「〜の下で("suf")」+「運ぶ」=「耐える、(被害を)被る」
「人の下に仕えて物を運んでいる」イメージでしょう。
・"transfer"="trans" + "fer"
「〜を超えて("trans")」+「運ぶ」=「移動させる、移す」
「〜を超えて運ぶ」ということから、 そこには少し距離や壁を感じるような気がします。
それでは〜!
(参考文献:ジーニアス英和辞典)
BVLGARI(ブルガリ)のスペルについて〜身近にあるラテン語:”v"と"u"は同じだった〜
「ブルガリ」といえば、有名なジュエリーのブランドですね。皆さんご存知かと思います。
「...あれ?"BULGARI"じゃないの??」
「"BVLGARI"だったら、読みは「ブヴルガリ??(最早カタカナで書けませんね笑)」になるのでは?」
と思いますよね。
確かに、"v"は英語で「ヴ」と読むので、そう思ってしまいます。
しかし、これはラテン語読みなのです。
実は、ラテン語では、"v"と"u"の文字の区別がありませんでした。
"v"と"u"はどちらも、母音として使われている場合には「u(う)」、子音として使われている場合には「w(わ)」の音でした。
例として、以前紹介した"virus"「ウィルス」では、"v"は子音として用いられているので、「うぃ」といった音になっています。
そして、文字の区別がないので、"virus"と書いても、"uirus"と書いてもどちらも同じ「ウィルス」と読み、意味も通じたということになります。
しかし、"v"または"u"が母音になるか子音になるかを完全に正しく区別するためは、一定の知識がないとわからないという、非常に不便なものでした。
その不便さを解消するために、母音の時に"u"、子音の時に"v"を用いるようになったのは、ラテン語が話されなくなって数百年がたった10世紀頃だったと言います。
"BVLGARI"は、この"v"と"u"の区別がなかったラテン語読みを採用しているということになります。
普段耳にする有名ブランドの名前に、ラテン語が隠れていると考えると、ラテン語を身近に感じられるのではないでしょうか?
それではまた!
"spect"=「見る」〜語源から覚える英単語〜
今回は、”spect”について触れたいと思います。
“spect”は「見る」という意味になります。
早速関連単語を見ていきましょう!
・“respect”=“re”+”spect”
「再び("re")」+「見つめる」=「尊敬する」
「すごい人を見ると二度見してしまう」というイメージかなと思います。
・“suspect”=“sus”+”spect”
「下から(“sus”)」+「見上げる」→「疑う」
本当のことを言っているのか怪しい相手の顔を下から覗き込み、「本当に?」と詰め寄っているようなイメージかな~と。
ちなみに”sus”は”pend”のところでも"suspend"として出てきました!
・“inspect”=“in”+”spect”
「中を(“in”)」+「見る」→「詳しく調べる」
これは、「中までしっかり調べる」という感じで比較的わかりやすいですね。
・“prospect”=“pro”+”spect”
「前を(“pro”)」+「見ること」→「見通し、予想」
緊急事態宣言が延長され、先が見通せない情勢が続きますが、日々気持ちは前向きにいきたいところですね...!
それではまた!
(参考文献:ジーニアス英和辞典)
「パフェ」は「完璧なもの=パーフェクト」〜身近にあるフランス語〜
パフェ、美味しいですよね。
私はたまにレストランなどで食べますが、たまに無性に食べたいと思うこともあります。
今は外に出られないので、久々に食べたいなあと思っています。
さて、そんなパフェですが、綴りにすると"parfait"。
これはフランス語で「完璧な」という意味の単語になります。(フランス語での発音は「パルフェ」です。)
分解すると、"par"+"fait"。
"par"=「すっかり、全く」
"fait"=「〜をする、行う」という動詞の完了形。
これらを合わせると、
「すっかりやり終えた状態」→「完璧な」
という意味になります。
つまりパフェは、「完璧なもの、完璧に作り上げられたもの」という意味だったんですね!
確かに色々盛り付けられていて完璧なスイーツ感はありますよね。
ちなみに英語で「完璧な」は"perfect"ですね。
"per"+"fect"と分解でき、
"per"=「完全に、すっかり」
"fect"=「〜をする、行う」
という意味なので、先ほどのフランス語と時と同様の意味になっているのです。
"per"と"fect"についてはそれぞれまたの機会に詳しく扱えればなと思っています。
コロナが収まったら、美味しいパフェを食べたいですね!
それではまた!
(参考文献:ジーニアス英和辞典)